@article{oai:shitennojiuniversity.repo.nii.ac.jp:00000148, author = {藤谷, 厚生}, issue = {64}, journal = {四天王寺大学紀要}, month = {Sep}, note = {『真言修行大要鈔』は浄厳律師が、元禄三年(一六九〇)七月に真言密教での修行の要諦を述べ著した典籍である。浄厳律師(一六三九〜一七〇二)は、字を覚彦と言い、妙極堂、瑞雲道人と号した江戸初期の真言律の僧である。律師は、河内国錦部郡鬼住村の上田道 雲の子として生まれ、幼少から高野山に登り顕密を修学し、後に密教の諸流を研鑽統合して新安祥寺流を創草するなど、特に密教事相の面で多大な功績を残している。延宝五年(一六七七)には故郷河内の実家を改めて延命寺を創建し、さらに江戸に赴き元禄四年(一六九一)には柳沢保明の推挙により、幕府の助力により江戸湯島に霊雲寺を開創し、これを如法真言律の道場として多くの僧俗に授戒するなど、戒律の普及と真言密教の復興に尽力したのであった。  本稿では、江戸初期の仏教復興の流れの中で、如法真言律を唱え、関東を中心に真言宗と戒律の布教を行った浄厳律師の著述についての一研究ノートである。特にテキストである『真言修行大要鈔』を読み解くことにより、律師が主張する真言宗の修行の特徴、阿字観 や本不生についての論説をここに明確にしようとするものである。以下に『真言修行大要鈔』(文献資料)を翻刻して、各節ごとに語注を付し、解説ノートを加えて要旨を述べる。"}, pages = {一--十五}, title = {『真言修行大要鈔』について}, year = {2017}, yomi = {フジタニ, アツオ} }