@article{oai:shitennojiuniversity.repo.nii.ac.jp:00000176, author = {津崎, 克彦}, issue = {65}, journal = {四天王寺大学紀要}, month = {Mar}, note = {日本では1990 年代に労働市場の国際化が本格化したが、本稿では1990 年代から2000 年代にかけて、産業の外国人労働者への依存度を、特に製造業を中心として推計し、労働市場の国際化の背景を貿易等、産業の国際化全体との関連において検討した。 本稿の推計、分析結果によれば、1990 年代以降、日本の外国人労働者の受け入れをリードしたのは製造業であったが、その中でも特に縫製業に代表される「繊維工業」と、自動車産業に代表される「輸送用機械器具製造業」が中心的存在であった。両者は、1980 年代から拡大した貿易、国際分業の拡大に大きな影響を受けた産業であったが、研修・技能実習生に依存した繊維工業は国際化という脅威の中で輸入の一方的な伸長= 産業衰退の危機を迎えた産業であった。他方、研修・技能実習生以外の外国人に依存した輸送用機械器具製造業は、国際化を輸出拡大の機会とした産業であった。 従来の日本の外国人労働に関する研究は、産業現場における観察を重ねてきたが、貿易や国際分業など、産業ひいては日本全体の国際化の観点からとらえなおすことで、より深い理解が可能になる。また、外国人労働政策は、人口や労働政策のみならず、産業政策や中小企業政策への広がりをもつものでもある。今後はより精緻な実証的観察及び他産業への応用に基づき、政策的インプリケーションの導出につとめていきたい。}, pages = {53--64}, title = {日本の労働市場の国際化と貿易1990 年代以降の製造業の外国人受入れに注目して}, year = {2018}, yomi = {ツザキ, カツヒコ} }