@article{oai:shitennojiuniversity.repo.nii.ac.jp:00000198, author = {韓, 在熙 and HAN, Jaehee}, issue = {65}, journal = {四天王寺大学紀要}, month = {Mar}, note = {本研究は、現代的保育課題である多文化教育・保育に関するパイロット調査研究として、八尾市の事例を基に多文化保育実践における保育者の認識について考察したものである。日本における幼児の多文化教育・保育研究の考察や幼児教育・保育のナショナル・カリキュラムにおける多文化保育の視点について検討した結果では、幼児の日本語の習得や日本の生活への適応と特別配慮に焦点が置かれていることがわかった。具体的には次の点が明らかになった。第一、外国人の親子の受け入れには通訳などの言語支援が最も必要とされている点。第二、外国人保護者の相談内容においては各種書類の読み方などの言語に関する内容や病気、けが等の医療に関する内容が多い点。第三、異文化カリキュラムの取り組みとしては日本の保育や子育てへの理解を求めており、文化間の相互理解に関する内容はほとんど見られなかった点。第四、保育者は多文化保育の必要性を認識しながらもそれに相応する理解や知識が不十分である点。第五、外国人の子どもの食文化の違いによる食育における問題がある点。第六、日本人の子どもと保護者への影響については「幼児期から異文化に触れることが国際的意識の芽生えにつながる」と肯定的に認識していることがわかった。しかし、保護者同士の相互理解と共生の側面の課題も本研究の結果から得られたものである。以上の事から、保育者の多文化保育に関する認識及び知識はまだ不十分であるといえる。多文化保育における保育者の専門性を高めるために、保育者養成や現職教育において求められる多文化教育カリキュラムの構築や保育実践プログラムの開発等を今後の研究課題としてあげた。}, pages = {435--451}, title = {多文化保育実践における保育者の認識についての研究―八尾市の事例から―}, year = {2018} }