@article{oai:shitennojiuniversity.repo.nii.ac.jp:02000020, author = {井村, 智史}, issue = {71}, journal = {四天王寺大学紀要}, month = {Mar}, note = {全国学力・学習状況調査では「割合」に関する問題が毎年出題されているが、その正答率は低く、「割合」に関する理解が大きな課題となっている。その原因として、「割合」の概念が抽象的で、子どもが実感として捉えにくいことが指摘されている。また、「割合」の意味を十分に理解せず、公式に当てはめて解決するなど、形式的な理解に止まってしまっていることも指摘されており、言葉や記号で定式化されたいわゆる形式知ではなく、子どもの内面で思考を動かす暗黙知に着目し、それを働かせることで「割合」の意味を本質的に理解することの大切さが提起されている。また算数科の素地指導においては、子どもが日常生活のさまざまな体験をとおして獲得した知識であるインフォーマルな知識と呼ばれる暗黙知を働かせて新しい概念や知識を理解することの大切さが提起されている。それらを受けて、本研究では「割合」の素地指導において、インフォーマルな知識を働かせながら新しい知識を創造的に生み出す指導過程(知識創造指導過程)について提唱するとともに、第2学年の「分数」の学習において、知識創造指導過程の「共同化」「表出化」に焦点を当てた授業実践を行った。授業実践後に基準量を意識した分数の意味理解に関する適用問題を子どもに実施した結果、その正答率が、従来の指導後のそれと比べて高いことが統計的検定により明らかとなった。また、授業実践後に子どもにアンケートを実施した結果、「分数」における基準量の重要性を意識している感想が従来の指導より多くなった。また基準量を意識して「分数」の学習と「倍」の学習とを結びつける考えも出された。}, pages = {225--245}, title = {暗黙知を働かせた「割合」の素地指導}, year = {2023}, yomi = {イムラ, トモシ} }