@article{oai:shitennojiuniversity.repo.nii.ac.jp:00000240, author = {中村, 洋樹}, issue = {67}, journal = {四天王寺大学紀要}, month = {Mar}, note = {我が国では、学習者による歴史解釈を中核にした中等歴史教育改革の必要性が主張されてきた。しかし、先行研究においては、学習者による歴史解釈の必要性や意義に焦点が当てられるあまり、その質を高めていくにはどうすれば良いかを明らかにする点に課題があった。近年、このような課題を克服すべく、教育方法学研究の「真正の学習」―学習者が仲間(他者)と協同して対象世界と対話する学習―の考え方に注目し、それを中等歴史教育に応用しようとする研究も進められてきている。しかし、その殆どが歴史家の史料読解方略などの方法知の教育方法を考察したものであり、カリキュラム構成論や単元構成論へと発展していない。  そこで本稿では、中等歴史教育において真正の学習を具現化する単元を構成するための示唆を得るべく、米国の歴史学習論研究において提起されてきている歴史的共感概念の定義やモデルと歴史的共感の育成を志向する授業実践事例を考察した。その結果、歴史的共感概念の2 つの立場―「パースペクティブの認識」重視の立場と「感情的連関」重視の立場―のうち、学習者の既有知識(認識枠組み)の発達のためには、「パースペクティブの認識」重視の立場の考え方を基礎にして単元を構成していく必要があることを提示した。}, pages = {55--76}, title = {中等歴史教育における真正の学習のための単元構成論―歴史的共感概念を手がかりにして―}, year = {2019}, yomi = {ナカムラ, ヒロキ} }