@article{oai:shitennojiuniversity.repo.nii.ac.jp:00000405, author = {麻生, 迪子}, issue = {70}, journal = {四天王寺大学紀要}, month = {Mar}, note = {本研究は,上級中国人日本語学習者を対象に未知の和語多義語語義の意味推測について検討を行ったものである。23 語を対象語とし,42 の語義から実験文42 文を作成した。調査協力者に対象語義の意味を推測させる「意味推測課題」と意味推測のしやすさを問う「意味推測難易度課題」の2 つを実施した。その結果,中国人日本語学習者にとって意味推測が容易な語義として,12 語義が挙げられた。12 語義が推測容易語義となったのは,調査協力者にとって「既知語義」であったり,「文の手がかりのみで推測が可能」であったためである。一方,推測困難語義として24 語義が抽出された。24 語義が推測困難であったのは,「語義をあやまって理解していたこと」や「ひらがなの音から異なる漢字をあてはめ,誤った意味推測」をしてしまったことが原因であったと考えられる。なお,6 語義は推測の容易さについて明確な特徴がみられなかった。本調査の結果は日本語教育に対して,二つの示唆を与える。一つは,中国人日本語学習者は,ひらがなで表記された未知の語義に出会うと,既知の漢字知識を用いて意味推測を行う。そのため,同音異字語,同音異義語については,学習者が注意を払えるように十分に指導する必要があることである。今一つは,未知語及び未知の語義の意味推測ストラテジーの指導の重要性である。文レベルの手がかりを用いた意味推測は失敗に終わる可能性もあるので,推測した意味を固定せずに,未知語が使用された前後の意味を踏まえながら意味推測を行うという指導をする必要があることである。}, pages = {57--70}, title = {和語多義語動詞の意味推測に関する考察―中国人上級日本語学習者を対象に―}, year = {2022}, yomi = {アソウ, ミチコ} }