@article{oai:shitennojiuniversity.repo.nii.ac.jp:00000406, author = {津崎, 克彦}, issue = {70}, journal = {四天王寺大学紀要}, month = {Mar}, note = {本稿はOECD 諸国を対象に、「当該社会で優勢な価値観、社会政策やその他社会的条件は、その社会の自殺の規模やパターンに影響を与える」という作業仮説を下にして、各国の自殺率を説明しようとしたものである。本稿では、各種社会指標の分析から、近代性と多元性という各国の自殺率に影響を与える2 つの傾向を抽出し、近代性が低い伝統社会(自殺率低)、近代性は高いが多元性が低い勤勉主義社会(自殺率高)、近代性が高く多元性が高いグローバル多元社会(自殺率中)という3 つのモデルを構築した。自己決定を深化させ、多様なあり方の可能性をもたらそうとする近代性という傾向は、同時に、孤独とアノミーを通して自殺率の上昇をもたらす。こうした傾向に対して、社会的排除と低レベルの社会政策で接した勤勉主義社会は、高い自殺率を帰結し、逆にアソシエーションの発達や多様な社会政策で接したグローバル多元主義は自殺率を抑制するという仮説を提起した。最後に、上記分析の結果として得られた勤勉主義社会モデルの典型である日本の「生きづらさ」について、それが近代性と勤勉主義の間で起きている問題であることに言及し、その根深さと、代替の方向性を示した。}, pages = {71--96}, title = {OECD 諸国における自殺、価値観と社会政策}, year = {2022}, yomi = {ツザキ, カツヒコ} }